2016年7月3日日曜日

あえて言おう!選挙結果を決めるのは、投票しない人たちだ。

2016年の参議院選の投票日、7月10日まで一週間を切りました。

新聞やテレビのニュースでは、当落予想がひっきりなしに流され、既に選挙結果が決まったかのようです。

だけど、みなさん考えてみてください。
期日前投票は始まっていますが、投票箱は開かれていないはずです。
何より、有権者であるみなさんのほとんどが、未だ投票を行っていないはずです。
そんな状況で、選挙結果が決まっているはずなどないではありませんか。

昨日、知り合いの人と選挙の話題になった時に、その人は、
「都知事選も結果が決まったそうだね」
などというのです。
どうも、与党内の駆け引きで都知事選の立候補者が決定したような記事を見て、そこで”次の都知事はこの人だ”論調に、すでに時期都知事が決まってしまったという意識になってしまったようです。

これって、どんだけ有権者の権利をないがしろにしている象徴的な出来事だと思いませんか?

ひっきりなしの選挙の当落予想。
開票が始まっても、1分も経たないうちに「当確」を出してしまう選挙速報。

こんなものが、有権者の投票意識を減らし、政治に参加する意欲をなくしてしまっているように感じるのは、私だけでしょうか?

選挙って、投票結果が全てなんでしょうか?

確かに、「投票によって勝ち負けを決め、勝った人が議員になる」それが選挙というものだということは間違いありません。だけど、それが全てなのでしょうか?

このことを考えさせてくれたのが、前回・前々回の都知事選にて、宇都宮けんじ候補の選挙を手伝った時です。

そこでは、多くのボランティアが自主的に選挙活動を手伝い、選挙公約も多くの人の意見を聞いて次々に更新されていきました。

希望のまち東京をつくる会
http://utsunomiyakenji.com/

その過程で、多くの人が東京都の現状を考え、どんな政策が必要なのか真剣に考えました。
結果的に当選はなりませんでしたが、100万人の有権者の方が支持の一票を投じました。

この過程こそが、民主主義だと思うのです。

「どうせ負けるから、私の一票が加わっても何も変わらないから、投票に行く必要ないだろう。」

そんな有権者が、有権者の半分近く。
20代に至っては、7割の人が投票しないというのが現実です。


このグラフは、直近2回の国政選挙、つまり現在の国会議員を決めた選挙の投票率です。
出典 総務省:国政選挙における年代別投票率について
http://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/news/sonota/nendaibetu/

これを見てどう思いますか?

話題となった、英国のEU離脱を争点にした国民投票。
結果は約2%の得票率の差でEU離脱を決定しました。
若者になるほど、EU離脱に反対していたことは選挙結果の分析から明らかにされています。
現在、EU離脱反対の運動が行われているそうです。
しかし、一度決まったことを覆すのは大変です。
この国民投票で、20代の若者の3割ほどが、事前の有権者登録をしていなかった、結果的に投票していない事実があります。
この人たちが有権者登録をして投票していたら…。

こんな「たられば」は、いくら考えようが現実を変える力にはなりません。

現実を変えるのは、一人ひとりが持っている一票であり、その一票は、たとえ投票した候補が落選しても無意味ではありません。
その候補の意見に賛成した有権者がこれだけ居るという意思表明なのです。


これは、2012年フランス大統領選啓発ポスター(日本語は私が追加しました)です。

今回の参議院選挙から「18歳以上のすべての国民」が投票できるようになりましたが、このようになったのは戦後のことで、たった70年程度しか経っていません。
これは、当たり前のことではないのです。

あなたの一票は、あなたの意思を示すための一票です。
結果が全てではありません。
その一票を投じるのに、選挙の意味について考えることが、政治参加への第一歩であり、政治とあなたを繋ぐ第一ステップです。
その繰り返しが「民主主義」という、ものすごく面倒な、ものすごく壊れやすい、しかし、長い試行錯誤の歴史の結果、現在、目指している道なのです。

追加で、上のポスターにインスパイアされて作成したものを追加しておきます。


2016年参議院選挙の投票日は、7月10日。投票時間は、地区によってサクッと切り上げられることが多くなっていますので、ご確認を。
投票日に用事がある人は、ぜひ期日前投票を。場所と時間は、お住いの役所にお問い合わせを。